高校生や大学生の時に、もっと世の中のさまざまな仕事や生き方を知っていたら…こう思う社会人の方は多いと思います。
ハーベストの「授業導入型キャリアセミナー」は、宮城県内の高等学校で進路指導やキャリア教育の一環として導入されています(平成26年度はおよそ40校で開催予定)。実際にご協力いただいている社会人市民講師の方は年間400名をこえます。
1校あたり20名から40名の市民講師に参加いただき、少人数の車座形式で高校生に仕事や生き方についてお話しいただくことにより、生徒たちは想像以上に多彩で豊かな選択肢があることに気づきます。
自分が何をやりたいのか、どうありたいのかを考える機会は、若者の心の成長と自分の人生を主体的に考えることに役立っています。
キャリアセミナー 学生インタビュー
キャリアセミナーは、決して「成功談」を伝える場ではありません。むしろ、みなさんの失敗談・苦労話をお話しいただくことが生徒の気持ちに響きます。「やりたい仕事に就くためにどんな回り道をしたか」「希望の進路とは違う仕事に就いたが、その仕事に幸せを見出すことができた」などの社会経験を語っていただくことで、人生は決して平坦でも直線でもないことを知ります。この経験を通して自らの未来を自分で切り拓いていく力の必要性に気づくのです。
ハーベストでは、キャリアセミナー実施に向けて生徒への事前授業も行います。
なぜキャリアセミナーを実施しているのか、どうして参加するのかなどを生徒たちにわかりやすく伝えるとともに、実施当日への期待感を高めるようなワークなども取り入れます。
事前に先生方とご相談の上、より生徒に伝わりやすい内容をご提供します。
平成19年から平成26年の実施校一覧をPDFにしています。(H26.11.14現在)
ハーベストでは市民講師としてキャリアセミナーにご参加いただける方を募集しています。
詳しくは「市民講師募集ページ」をご覧ください。
宮城県仙台向山高等学校
大山寛子さん(2013年度受講)
「実際に受講する前は、偉い人のポリシーなど、大人の話をされるのかと思いましたが、実際聞いてみると二人の講師の方が、全然職業が違うのに「好奇心を大事にする」というキーワードが共通していました。今勉強している数学や古典は日常では使わないと思っていたけど、実は社会に出てから教養という形で自分のためになることがわかって、ちょっとだけ自分が誇らしくなりました。(中略)小学校卒業だけで弁護士になった人もいると聞いて、今までの経験も大事だけど、これからどうしていくのかが一番大事だと思いました。」
宮城県柴田高等学校
佐藤大地さん(2013年度受講)
「元警察官の講師の方のお話を聞きました。(中略)資格よりも、やりたいかどうかの気持ちの問題が大事であること、また、憧れがあっても自分に合っていなければ続けられないということを知りました。自分は、残りの高校時代にもっと自分を見つめ、自分にあったものを進路として決めていかなくてはと考えています。 今の自分の夢は消防士になることで、実はその決断をしたのも、一年前に偶然同じ講師の方の話を聞き、警察官は悪いことをした人を捕まえるため、消防士は困っている人を助けるため、という大きな違いがあることに気づかされたからです。」